悠久の風吹く千曲市上山田

大都会に渦巻く怨念

 

 

霊魂に導かれる・・・なかなか恐ろしい話ではないか

 

2.26事件を起こした青年将校たちは

 

東京陸軍刑務所で処刑された

 

 

ここは現在では渋谷税務署などが入る

 

渋谷地方合同庁舎の一角にあたり、

 

事件の犠牲者や青年将校たちを弔うための

 

観音像が建立されている

 

 

荒俣宏著の『日本妖怪巡礼団』によると、

 

近くの小学校では深夜に軍靴の音が響き渡るという

 

子供たちのいない深夜というのがまだ救われるところである

 

 

 

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東京都渋谷区にある2.26事件の慰霊観音像

 

 

 

渋谷地方合同庁舎の真向いにはNHKがある

 

そのためであろう、NHKには青年将校たちの亡霊が出現する

 

とかスタジオでの霊の目撃談が多いと言われている

 

 

怪談の名手と名高い稲川淳二をはじめ多くのタレントが、

 

夜にNHKで仕事をしていると行進しているような音が聞こ

 

える、NHKの楽屋で横になっていると、空中に行進している

 

兵隊の足が見えるなどという話を披露している

 

 

 

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東京都渋谷区にあるNHK放送センター

 

 

 

特にオカルトに興味がなく、霊感が強いわけでもない、

 

歴史に興味があるわけでもない人でも2.26事件にまつわる

 

場所に近づくと頭が痛くなる、吐き気を催すなど気持ちが

 

悪くなるという人がけっこういる

 

 

戒厳司令部が置かれた九段会館や赤坂見附、麻布、

 

六本木、青山などである

 

中でも六本木の毛利庭園にある毛利池にはこんな話がある

 

 

 

毛利池の所で自決した近衛師団の将校の血を浴びた石灯籠が

 

夜な夜な赤坂や六本木を徘徊するようになり、

 

ここに駐屯する部隊が川崎に移転する際に石灯籠は一緒に

 

川崎に運ばれたという

 

 

ここでも石灯籠は動き出すので半分を埋めてしまったと

 

いうのである

 

この石灯籠は現在でも川崎市の川崎青少年の家に存在している

 

夜泣石のように霊魂が石灯籠に宿ったものであろうか

 

 

また毛利庭園は毛利藩邸のあった場所で、『忠臣蔵』で有名な

 

赤穂浪士はここで切腹している

 

介錯で使った刀を毛利池で洗い流したという伝説もある

 

三島が切腹にこだわったのは、こういうことにも関係して

 

いるのかもしれない・・・

 

 

 

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六本木にある毛利庭園。華やかな公園にも怨霊は巣くっている

 

 

 

また青年将校たちが指揮本部とした料亭の「幸楽」は

 

千代田区永田町にあった

 

 

この幸楽は撃墜されて墜落していくB29に直撃されて

 

全焼してしまった

 

その跡地に建てられたのがホテルニュージャパンである

 

 

 

ホテルニュージャパンは昭和35年（1960）に開業したが

 

経営は苦戦し、昭和54年（1979）に横井英樹が

 

買収して社長に就任した

 

 

ホテルニュージャパンは昭和57年（1982）に死者33名、

 

負傷者34名を出す大規模な火災を起こしている

 

 

 

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昭和38年（1963）には地下にあるナイトクラブ（飲食の他に

 

ダンスや音楽、ショーなどを楽しむ高級な飲食店）で

 

プロレスラーの力道山が刺殺されるという事件が発生している

 

やはりこの周辺の土地には2.26事件の怨念が渦巻いている

 

というのだろうか・・・

 

 

 

土地にまつわるいわく因縁というのはよく聞かれる話で、

 

感じやすいという人や影響されやすいという人は、

 

これらの場所には近づかない方がいいだろう

 

 

なお、ホテルニュージャパンの火災の日にビートたけしは

 

宿泊しようとしていたが持ち合わせがなく、

 

新宿に住んでいた友人で放送作家の高田文夫に金を借りて、

 

そのまま新宿プリンスホテルに宿泊したので難を逃れたという

 

 

そして明石家さんまは所属する吉本興業がホテルニュー

 

ジャパンを定宿としていたが、

 

 

「廊下に霞がかかっていて、部屋の空気の流れや音が

 

気持ち悪くて寝つきが悪い」

 

 

と主張して別のホテルに変えてもらった

 

他の所属タレントもこれにならってホテルを変えたが、

 

火災が起きたのはその数ヶ月後のことであった

 

 

長く第一線で活躍する人物というのは、やはりこういった感覚

 

が鋭いものなのだろうか

 

 

 

 

敏感な人は近寄らない方がいい

 

 

怪談では幽霊や物の怪が登場する際は寒気が走ったり

 

生臭い風が吹いたりして、周りの湿度や気配が変化する

 

 

かつて物の怪などが出現するのは山奥に谷、河原などや

 

墓場、古井戸などであった

 

そこは異なる気流がぶつかって山霧が発生しやすく、

 

異なる温度の水が合流するために川霧などが

 

発生しやすい場所だった

 

 

 

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遥か昔、物の怪が出現する前には自然条件が変化した

 

 

 

昔の人は霧などの影響で突然に変化する湿度の感触に

 

清々しさがあれば神の、不快であればこの世ならざる者の

 

来訪を感じ取った

 

 

寒気や生臭い風は禍々しい者が出現する事前情報であり、

 

微妙な変化に対してセンスのある人間だけが物の怪の

 

存在を感応し得た

 

 

 

感応性が高い人のことを霊感があるなどといい、

 

霊魂と波長が合いやすいとされる

 

 

あなたはそのセンスがある方だろうか？

 

明石家さんまが不快な何かを感じ取ったように、

 

そこへ行こうと思っても何らかの事情でどうしても行けないとか、

 

そこへ行くと気分が悪くなるなど良い思い出がないという

 

場合は、もうその場所へは行かない方がいい

 

 

それはそこへ近づいてはいけないという、

 

あなたに発せられた警告であるからだ

 

 

 

啓示を受ける

 

 

自分の好きな幕末の上田藩士・赤松小三郎の墓は

 

京都の金戒光明寺にある

 

そこを訪れた人の中には

 

「小三郎から『自分の無念を晴らしてくれ』という啓示を受けた」

 

と主張する人がけっこういる

 

 

 

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金戒光明寺にある赤松小三郎の墓

 

 

 

小三郎は自分の弟子でもあった薩摩藩の

 

中村半次郎（桐野利秋）に暗殺されてしまう

 

 

幕末の京都は暗殺の名産地とばかりに人が斬られているが

 

小三郎の他にも、佐久間象山・横井小楠・原市之進・

 

住谷虎之介・坂本龍馬などが暗殺されている

 

 

これら暗殺の被害者には議会政治を提唱し、

 

またはそれを理解できる能力を持ちうる人物だったという

 

共通点がある

 

 

 

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京都の赤松小三郎が暗殺された場所に建つ碑

 

 

 

小三郎は議会政治を唱えて上院は朝廷や幕府・諸藩の

 

代表が務めて、下院には身分問わず誰でも立候補が可能で

 

選挙を行い、権限を下院に集中させるという民主的なもの

 

であり、決して特定の者が権限を支配する世の中ではなかった

 

 

他にも全国の主要都市に大学を設置しての人材育成、

 

とくに農民に対する重い税負担の公平化、

 

西洋諸国にならう形での貨幣改革、

 

政府に直属する軍隊を創設し、武士以外からも士官を

 

育成して全人民による軍隊を志した

 

 

これらの提言を含む建白書は慶応3年（1867）5月17日に

 

前政治総裁職の松平春嶽に提出されている

 

特に国会創設の提言は有名な坂本龍馬の『船中八策』の

 

公議政体論などより1ヶ月前のことである

 

 

 

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上田城公園にある赤松小三郎の碑

 

 

 

小三郎がこの世を去り、誕生したのは薩長を中心とする

 

明治政府であった

 

小三郎はその能力や功績のわりには世間一般の評価や

 

知名度が低く、「無念を晴らしてくれ」とは小三郎のことを

 

もっと世に広く知らしめて欲しいということだろう

 

 

 

 

それはあなたに忍び寄る

 

 

三島由紀夫もこれと同じような精神状態だったのかも知れない

 

あるいは本当に磯部浅一が三島由紀夫に乗り移って、

 

自分の無念や正しさを日本人に訴えたかったのかも知れない

 

 

 

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三島由紀夫はずば抜けて頭が良く、大作家であるので

 

人よりこういう神秘的なことへの感受性がひときわ

 

強かったのだろう

 

なにより作家である三島はそれを広く伝える能力を備えていた

 

 

赤松小三郎から啓示を受けたという人たちも著述業や

 

大学で歴史を専攻する人たちが多く、そういった能力を

 

兼ね備えている

 

 

 

あなたはその感受性が強い方だろうか、

 

広く周知させる力量を持っている人ではないだろうか

 

だとしたら、あなたは今、故人の中で何か強い関心を

 

抱いている人はいないだろうか

 

最近、あなたが未知なる力に突き動かされている気が

 

してはいないだろうか

 

 

 

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そうだとしたら、あなたは少し冷静になって気をつけてみると

 

いいだろう

 

 

それは強い意思を持った霊魂が、あなたの背中にまでやっ

 

て来ているということにほかならないからだ・・・

 

 

 

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