入口に二人
東国寺は修験寺だったか
東国寺は天台宗山門派に属する寺である
山号を「霧谷山」といい、霧谷山は元々は冠着山東麓を
そう呼んで、東国寺もそこにあったものと伝わっている
東国寺裏にある山は金比羅山という山だ
金比羅神は修験者が崇拝する神である
そして冠着山とくれば、東国寺はかつては天台修験の
寺であったと推測できるのである
にっこり笑う地蔵様
廃仏毀釈のためであろう
顔が削られてしまっているのが確認できる
しかしにっこりと優しく微笑んでいるように見える
どんな悩みもすべて受け入れてくれそうな表情である
右手に錫杖、左手に宝玉を持っている
首のない地蔵様
微笑む地蔵様と並んでいる
これも廃仏毀釈のためであろう、首がはねられて
しまっている
首が無いのはかわいそうと思ったのか
誰かが乗せたのだろう、石が顔代わりに置かれている
きゅうすをひっくり返した感じの石で、ユーモラスである
やや風化しているものの右手に錫杖、左手に宝玉を持つ
両方とも建立年代がわからないのが惜しいところである
データ
地蔵尊
所在地 上山田中央東国寺
寸法（ｃｍ） 85×35
建立年代 不明
地蔵尊
寸法（ｃｍ） 70×25
建立年代 不明
首が無い状態である
地図
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