トレセン付近の道祖神と二十三夜塔
岩井堂山からの使者
岩井堂山のすぐ西側に道祖神と二十三夜塔が並んでいる
黒くどっしりとした道祖神である
上山田の道祖神たちはほとんどが大林山などの砂岩である
しかしこの道祖神は岩井堂山の石英斑岩という石なのである
岩井堂山は青木層（砂岩や泥岩）中に大規模に貫入した
石英斑岩であり、青木層の堆積岩はほぼ浸食されている
岩井堂山は硬い石英斑岩の塊だけが残ってできた山なのである
岩井堂山産の二十三夜塔
道祖神の隣にある二十三夜塔も岩井堂山の石である
上山田広しといえども岩井堂山産の石を使った石造物は
おそらくこれらだけである
岩井堂山を間近に見ていた新山の人々は
岩井堂山の硬い石を使って碑を作ってみたいという
そんな気持ちがあったのかもしれない
岩井堂山の石は名うての石工職人が
ぜひ石碑を作ってみたいと思わせるような
職人心をくすぐるような石だったのだろう
そんな想像を楽しめる石造物である
データ1
道祖神
所在地 新山天坂東端
寸法（ｃｍ） 70×36
建立年代 不明
碑には「道祖神」（祖は示編）
データ2
二十三夜塔
所在地 新山天坂東端
寸法（ｃｍ） 85×40
建立年代 不明
碑には「○三夜」（すり切れていて読めないが『廿』で廿三夜だと推測できる）
地図
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