様々な石造群
主要道路にある石造群
これら石造群のある場所は、かつての主要道路だった
と推測できる場所である
この道路は十字路である
上に行けば上山田でも有力な神社や寺がある
またかつては金比羅山道や越道を通って上山田南部の
八坂や新山を繋ぐメインストリートも存在した
十字路を南に行けば城腰地区南部や中央地区に
通じている
北や東へ行けば、城腰地区や温泉地区の
渡船場へたどり着けた
聞き取りによると、城腰地区の渡船場は旧宝生協会付近
温泉地区の渡船場は前田薬局の場所だという
年代のわかる庚申塔
この庚申塔は上山田でも大型で文字もはっきり残っている
ものである
安政7年（1860）の建立であることもわかっている
安政7年は大老の井伊直弼が桜田門外で暗殺されるなど
激動の時代であった
そんな時代の転換期でも、上山田では古来からの
庚申信仰が脈々と生きていたのである
付近には名家である一門の家がたくさんある
銘が無いため建立者は不明だが、大型の庚申塔は
これらの家々によるものかもしれない
年代のわかる道祖神
上山田にはそれと思われるものも含めれば
道祖神は50余り存在する
その中でも建立年代がわかるものは4基しかない
この道祖神は寛政3年（1791）の建立である
道祖神のある場所の近くに城腰公民館がある
そこには道祖神があり、寛政4年の再建であるとわかる
この地域では寛政時代に
「道祖神を建てよう」という運動があったのかもしれない
そんなことを想像するのも面白いことである
データ
庚申塔
所在地 上山田城腰南十字路
寸法（ｃｍ） 113×70
建立年代 安政7年2月
碑には「庚申塔」、「講中」、「安政七年二月」
道祖神
寸法（ｃｍ） 105×43
建立年代 寛政3年12月
碑には「道祖神」、「寛政三年十二月」
地図
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