山伏塚の山伏の碑
山伏塚に眠る寺子屋師匠
八坂地区に山伏塚と呼ばれる場所がある
上の写真がそれである
山伏塚にはいろいろな石碑が建っている
山伏塚が西宝院という山伏の墳墓と伝えられる
人々は山伏塚に西宝院の徳を讃える碑を建てた
碑文によると、西宝院は人々に教えを施していたようだ
山伏がやって来た
山伏塚と呼ぶのはここが山伏の墳墓とするからである
冠着山修験の目的で上田から上山田にやって来て
やがて里に降り西宝院という寺堂を構えたのではないだろうか
西宝院山伏は天文12年に死去したようだ
詳しい経緯や年齢などわからないが、おそらく永正、享禄、
天文時代に活躍したものだろう
天文12年以前は郷土の武人で荒砥城主の
山田国政が優勢であった頃である
そんなことも西宝院が上山田に来た一因かもしれない
なんでも知ってる不思議な人
江戸時代の寺子屋は習字など読み書きが中心だった
他に和歌国学、算術など専門分野を教えることも
あったようだ
西宝院の時代にはどんなことを教えていたかはわからない
読み書きはもちろん、山伏は野草、製鉄、土木技術の
知識を持っていたので、その方面の授業があったのかも
しれない
修験者であるから、怪しげな呪術を操り人々の悩み相談を
受けたり、病気を治してもいただろう
きっと西宝院は人々の信頼を得ていたに違いない
死してなお伝説あり
碑に使われている石は古墳のフタだったようだ
この石を取ったら、古刀が出現したという伝説がある
明治10年頃の話という
そこで西宝院の顕彰碑と建てようとしていた有志は
その石を碑にしたということだ
なお吉峯良祥神士は法名である
データ
西宝院山伏の碑
所在地 上山田八坂山伏塚頂上
寸法（ｃｍ） 135×105
建立年代 明治14年か
碑には「天文十二年亥年四月朔日卒」
「吉峯良祥神士」
「伝云フ神・・・上田ヨリ当村ヘ転住シ子弟ヲシテ教・・・
育セシハ・・・キ処ヲ西宝院ノ山伏塚ト云フ・・・
付一統ノ協議ニ附シ・・・ソノ・・・依リ・・・立シ吉祥神士・・・
者明治十四年八月七日」
・・・の部分は読み取れず判読不能
地図
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